公開: 2023年3月8日
更新: 2023年4月7日
旧統一教会は、日本国内での布教を目的として、各大学に「原理研究会」と言うサークルをつくり、ボランティア活動を推進したり、社会の不平等など、社会的な活動を推進しました。さらに原理研究会では、キリスト教の基本的な教義や倫理を学ぶ活動を行った後、旧統一教会の基本思想であった「反共産主義思想」について、文鮮明氏の教えを学んだり、家族主義的な教えを学んだりさせました。
旧統一教会の思想を学んだ学生たちは、集団で統一教会の施設で生活し、時間がある時は町へ出て、一般の人々に統一教会の考え方を説明する布教活動を行いました。このようにして、旧統一教会の信者は、日本各地に少しずつ増えてゆきました。特に、原理研究会で活動をした学生たちは、旧統一教会にとって、強力な伝道者になってゆきました。彼らは、一般市民の信者を組織して、新たな信者を獲得するための原動力になってゆきました。
旧統一教会では、自由な恋愛による結婚を認めなかったため、1980年代の後半から、信者同士の結婚を、教祖である文鮮明氏が決め、多数の信者同士を集めて実施する合同結婚式を行うようになりました。最初は、原理研究会で活動していた男女が選ばれて、合同結婚式に参加していたようです。文鮮明氏は、そのようにして結婚した人々を、「祝福された結婚」と称して、自ら祝うようにしていました。